アキパスへの想い

2015年にアキパスのサービスを開始し、2021年で7年目になります。アキパスは地域密着のサービスのアイディア、アキバが好きだという理由、僕がエンジニアということで作ったアプリです。マーク・ザッカーバーグみたいな天才プロブラマーが1週間ぐらいでちょこっと作ったものが大ヒットなんて話は聞きますが、残念ながら僕の場合は天才プログラマーではなかったので、未経験のプログラム言語を勉強会に参加して学びながらアプリがリリース出来るようになるまでには1年かかりました。

さらに、作りさえすれば何とか収益化に持っていけるだろうと甘い考えをしていましたが、ユーザーへの使い勝手(UI/UX)の悪さや予算の関係で宣伝が充分でなかったので、中々アキパスは広まってくれませんでした。

営業に回ったお店や知り合いに「こんなサービスは正直難しいと思うよ」「夢があるのはいいけど損切や撤退した方が傷口も浅いよ」と言われるたびに、愛想笑いをしながら「そうですよね。でも、やるだけやってみます」と言って営業を続け、社員にもアキパスは継続すると言い続けてきました。最近ようやく加盟店が70店舗を超えたので、なんとなく、「あ、アキパスさんね」って知って頂ける飲食店やユーザーも増えてきています。ただ、日々、真剣にお客様と向き合ってお店を運営している加盟店様に対して、アキパスはまだお金を頂けるサービスではないと痛感しております。今後、「応援キャラの育成」「空き予約機能」「スタンプラリー機能」などのサービスを開発して、これが加盟店様への収益に繋がり、ユーザー様へのアプリの満足に繋げられるかは試行錯誤なのですが、アキパスが生き残れるようにアプリの収益化を目指していきたいと思います。

昔はアキバといえば、自作パソコンやゲーム基板など様々な電子部品が売っている世界から見ても憧れのITの街でした。しかし昨今はITといえば、アメリカのシリコンバレーであり、中国の深センであり、秋葉原はメイドや萌の文化はありますがITは1周も2周も遅れてしまってオワコンだという意見が大半です。政治が悪いとか、大企業病がベンチャービジネスを阻害しているとか色々言い訳はありますが、何を言っても言い訳で現実は海外に拠点を移す会社も増えています。それは仕方のないことですが、僕はまだこのアキバでもう一度、やっぱり日本はすごいよねって言われるようなサービスや技術を発信したいと思っております。

アキパスCEO  橋本 卓蘑

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