『和が家物語』僕らが大切にしたいお店

皆さんは岩本町が二つあるのはご存知でしょうか?

「千葉銀行」や「山崎製パン本社」が並ぶ昭和通りの東側に沿った形で位置する岩本町一丁目~三丁目と、昭和通りを挟んで反対側の西側に位置する神田岩本町です。

東京都では終戦後の昭和22年(1947年)に麹町区と神田区が合併し、千代田区が誕生しました。その際に旧神田区内の町名は「神田●●」など「神田」を冠称する変更が行われました。

「神田区」の名前が消滅することを惜しむ住民の声に行政側が応えたとも、同じ町名が麹町区にも神田区にもあったので区別するためであったとも諸説あります。

しかし、その後の昭和37年(1962年)に「住居表示に関する法律」が施行され、町名に「神田」という冠称を使わないという千代田区の方針が決められ、「神田」という冠称が消えていき、内神田、外神田、岩本町、鍛冶町、三崎町、猿楽町などの町名が誕生しました。

こうした住居表示の実施により、神田岩本町、神田松枝町、神田大和町、神田豊島町等が合併して昭和通りの東側に広域の「岩本町」が誕生しました。
そのかつての神田岩本町の内、昭和通りの東側にあった地域は「岩本町三丁目」となりました。

そして残った昭和通りの西側にあった狭小な一画は住居表示が実施できず、現在も「神田岩本町」となっています。

昭和通りという大きな通りを町界にしたために起きた旧町名と新町名の併存なのです。

そのような理由で岩本町と神田岩本町の二つが存在しているのです。

今回はそんな激動の神田岩本町の中のとある居酒屋さんの奮闘記になります。

※余談ですが、「神田」という冠称を残したいとの声が多く、2018年に三崎町と猿楽町が以前の神田三崎町と神田猿楽町の呼称に戻されています。

神田岩本町周辺
神田岩本町看板
岩本町三丁目周辺
岩本町看板

 

 

その岩本町の中で秋葉原駅にもっとも近い場所にある、神田岩本町のレトロなビルの2階にとある居酒屋があります。

その名は「居酒屋 和が家 秋葉原店」。

安くて旨いがモットーのためサラリーマンはもちろんのこと、アキバのオタクやマニアの皆さんのオアシスとなっています。136席ある広い店内が満席になってしまうことも珍しくありません。

夜の居酒屋はもちろんですが、日替りでの3種類のランチもリーズナブルで好評です。ワンドリンクも付いており、お昼からグラスビールが選べるのも嬉しいです。

ちなみに秋葉原店となっておりますが、チェーン店ではなく個人経営でこの一店舗のみとなっています。

『「居酒屋 和が家 秋葉原店」は2006年3月にオープンしました。ちょうど秋葉原ではAKB48がCDデビューをした頃ですので同期ですね(笑)』と鶴原店長が笑顔で語ってくれました。

AKB48の劇場初日に客7人の伝説と同じように、和が家オープン初日のお客様は4名でした。オープン初日に売上げ無しかと諦めかけた22時過ぎに、楽器を抱えて来店した4名はまさに神様に見えたそうです。

その4名のお客様は和が家を気に入って常連となり口コミを広めてお客様を増やし、のちに神4と呼ばれたとか呼ばれていないとか。

こうして和が家は岩本町界隈で評判となっていきました。

レトロな造りの岩本町ビル
3種類から選べる和が家の日替りランチメニュー
和が家店舗入り口
136席の広い店内

土日に営業していて広くて安くて旨い。更に時間制限も無い。戦利品を仲間と見せ合うのには丁度良かったのか、和が家は秋葉原のオタクやマニアにも評判となりました。

そうしたある日曜日、アニメ好きなお客様が店内の大型モニターで放送中のアニメを観たいと鶴原店長にお願いしました。

鶴原店長はアニメには全く詳しくありませんが、お客様に出来る事はしてあげたいと思いOKしました。するとお客様は嬉しそうにアニメを観ながら盛り上り、とても満足して帰っていきました。

そして翌週、翌々週とアニメをみたいというお客様がドンドン増えていき、アニメ鑑賞は大盛り上がりとなりました。

その盛り上がったアニメとは言わずとしれた「ラブライブ」。

「ラブライバー」という言葉があるぐらい熱烈なファンもいる大人気アニメです。「ラブライブ」を皆と一緒の空間で共有できるとの噂がSNSで広まり、最終回には沢山のラブライバー達が和が家に集まりました。

それだけにとどまらず「ラブライブ」の声優たちがNHK紅白歌合戦に出場した大晦日には、和が家の最高売上げを記録するほどでした。その後も和が家で皆と一緒に紅白歌合戦は恒例となっています。

こうして和が家は「ラブライブ」の聖地と呼ばれるようになり、ラブライバー達から寄付されたフィギアやDVDなどの戦利品で店内の大型モニターの周りがいっぱいになってしまいました。それを飾るディスプレイボックスが必要だということになり、ラブライバー有志により設置されています。

この空間を大事にしたいという彼らの思いが伝わってきます。

ラブライバー有志により設置されたディスプレイボックス
大型モニターの下には多くのラブライバーより寄付されたDVD

和が家の名物には飲み放題無制限と日替り100円メニューがあります。

飲み放題無制限とは読んで字のごとく、最大、開店から閉店まで飲み放題を無制限で楽しめます。

これは以前中野に住んでいた鶴原店長が、中野の飲み放題無制限で評判のお店にインスパイアされ導入しました。

それがこの神田岩本町でも評判になっています。時間を気にせずガンガン飲めるのが好評の理由ではないでしょうか。

また日替り100円メニューは月単位で発表され、メニューが被ることなく毎日通っても飽きません。しかも何回お代わりしてもOKですので大変人気となっています。

鶴原店長曰く一番人気は断トツで馬刺しだそうで、一人で30人前食べる猛者もいるとか。一日で1700人前出たこともあるそうです。

次いで人気なのは生ビールで、100円のジョッキ生が何杯でも飲めるのはお酒好きには堪りません。

しかし現在はコロナ禍のため馬刺しと生ビールはお休みしています。どちらも人気があり過ぎるため、コロナ禍が落ち着いたら復活の予定です。

また和が家では毎週金曜日の日替り100円メニューの売上げを義援金活動として各地に募金しています。

2011年の東日本大震災の時から始めて、2021年6月30日の時点で累計6,793,082円となりました。これもお客様の御協力の賜物だと思われます。

『震災当時はいろんな所で義援金活動をしていて、これは良い事なので続けていきたいと。それを普通に継続することが大変なのですが、その時の気持ちを忘れずにしたいですね。』と語る鶴原店長。

東京の和が家で日替り100円メニューを食べることで、義援金となり日本の各地で誰かを助けていることになるのはとても素敵なことかもしれません。

名物の日替り100円メニュー
和が家の義援金活動の報告

緊急事態宣言が明けて「居酒屋 和が家 秋葉原店」には少しずつお客様が戻ってきています。とはいえ平日はまだまだですが、土日はもうすでにいっぱいのお客様で賑わっているそうです。

鶴原店長はいつも『試行錯誤しながらお客様が喜ぶことを考え、それがお客様の笑顔に繋がると楽しいですね。』と言っていました。

そんな鶴原店長のお客様に喜んで頂きたいという気持ちがアキバのオタクやマニアの心を掴んで、お店はいつも店長のファンでいっぱいになっていたのではないでしょうか。

一日も早くコロナ禍が終息し、聖地として大いに盛り上がることを切に願っています。

  

居酒屋 和が家 秋葉原店
〒101-0033東京都千代田区神田岩本町1番地岩本町ビル2F
営業時間:【火~金】ランチ11:00~15:00・ディナー17:00~23:00(L.O.22:00)
     【土日】14:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:月曜日

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